とある家にヤクザが押し入り、家族に因縁をつけていた。
「お宅の娘がぶつかって来やがったんだぞ!どう落とし前つけてくれるんだ?おかげで兄貴は大怪我しちまってこっちは滅茶苦茶だ!!」

しかし少女は臆しなかった。
「ぶつかってきたのはあんたたちのほうでしょ?当たり屋なんて馬鹿な真似はやめてよ!!どうせ怪我なんて作り話でしょ?」
少女はギプスと包帯を掴むといとも簡単に取っ払われた。兄貴は痛がってその場に倒れこむが、怪我が嘘であることは見え見えだった。

全てを知った父親は警察に通報しようとするが、ヤクザに殴られてしまう。

「だったらこいつで落とし前つけてやる!」
そう言うとヤクザは少女を連れ去ろうとした瞬間ヤクザは何者かの攻撃を受けて倒れた。そこに現れたのはサニー・ルージュ・フローラ・マイケルの4人だった。サニー達が助太刀に現れるとヤクザはその場から逃げ出した。

数日後、サニーは家にいるとインターホンが鳴り、出るとそこには警察がいた。
「サニーさん宛てに来たので届けに参りました。」

サニーは手紙を見るとそこには恐ろしいことが書かれていた。

(あの時はよくも子分をかわいがってくれたな。我がデッドリーポイズンの者に手を出した以上黙ってはおけん。下に地図があるから一人で来い。もしも仲間を連れてきたら一人残さず殺してやる。)
サニーは地図を手に一人本拠地へと向かった。

本拠地は非常に大きいドームのような形状で入り口を開けようとするが、鍵が掛かってるのか開かない。しかし鍵穴はどこにもなくオートロックの機能もなく困り果てたサニーはマシンガンを撃つが、それでも開かないどころか傷一つつかなかった。

すると突然戦闘員が集団で襲ってきた。サニーは戦闘員を倒し切るとその瞬間扉が開き、中に入った。

内部を進むと今度は幹部と思しき人物が数人で襲い掛かってきた。サニーは攻撃を仕掛けるが、幹部クラスなだけあってか耐久力も上がっていた。隙を突いたところでサニーは気功波で攻撃するが、それでも歯が立たなかった。

しかしそれでも怯まずに攻撃を続けると幹部達はその場に倒れた。

なおも先へ進むサニー。すると大きい扉が目の前に現れた。扉に触れるとそこに二人組が現れた。

「側近として組長様のところには行かせん!!」
側近はサニーに襲い掛かった。サニーは気功波やエネルギー弾で応戦するが、息の合った素早い動きに翻弄されてしまう。二人は攻撃を避けると同時に光の玉を生成して投げつけた。
「これでもう木端微塵だ。」

しかしサニーは気功波でかき消すと続けざまに光の玉を次々と投げつけた。光の玉で二人を翻弄すると次第に息が乱れだした。

そしてとどめの気功波で二人は倒れると扉が開いた。しかしその中には想像を絶する光景が広がっていた。

サニーが部屋に入るとそこにはヤクザから助けた少女とその両親が全身から血を流して殺害されていた。
助けた人物が殺害されてる状況に唖然としているとどこからか拳が飛んできた。サニーは気功波で迎え撃つと拳は消えた。すると今度は突然鉄球が襲ってきたので再び気功波で破壊した。

「もうなんなの?」
サニーが呆れると突然床が波打った。不安定な足元にサニーは立つことができない。
程なくして元に戻り、立つと突然背後から衝撃を受け倒れた。

サニーが倒れると突如一人の男がその場に姿を現した。

「どうやらくたばったみてえだな。」
男はそう言うとその場を立ち去ろうとした。

すると突然背後からマシンガンで撃たれた。男が振り返るとそこにはサニーが立っていた。

「あの刺殺体は何?」
サニーは男に問いかけた。

「あれは組長の俺が殺したんだよ。俺は人間という生き物が大嫌いで自分のためなら何でも破壊しつくそうとする野蛮な生き物を皆殺しにして残った俺らで破壊された自然を取り戻す、それがロギア率いるデッドリーポイズンの野望だ。」

組長ことロギアは自らの野望を明かした。

「みんながみんなそうじゃないの。自然破壊を止めようと努力してる人だってたくさんいるよ。」
サニーは主張を訴えるが、ロギアは聞く耳を持たない。するとロギアは何かを念じると遺体は破裂した。
ロギアの残忍な行為にサニーは攻撃を仕掛けるが、ロギアは一瞬で姿を消した。

サニーは攻撃を仕掛けようとしても姿が見えないので攻撃ができない。ロギアはそれをあざ笑うかのようにサニーを攻撃した。サニーは攻撃を受けたほうに向けて攻撃をするが、透明化したロギアにはすり抜けてしまう。

「残念だったな!俺は透明になるとどんな攻撃もすり抜けるんだぜ。今不死身の俺に何をしようがすべて無駄なんだよ!」
ロギアはそう言うと一方的に攻撃を続けた。ひたすら攻撃を避け続ける防戦一方の戦いにひたすら追い込まれてゆく。
しかしその間にサニーは何かを察知していた。

(見える。攻撃を察知してるうちにだんだん姿が見えてきた。)
サニーは姿をとらえたのか気功波を放った。すると攻撃はロギアに命中し、透明状態が解除された。

「何故だ?なぜ攻撃が・・・」
驚くロギアにサニーはこう言った。

「攻撃を避け続けてるうちに少しずつ見えてきたのよ。」
「こんなことは初めてだ・・・」

ロギアにとって透明状態で動きを見られたのは初めてだったようだが、それでもしぶとく攻撃を続けた。しかし姿を見られた今全て返り討ちにあった。

「こうなったら最後の手段に出てやる!」
ロギアはそう言うと床に飛び込み消えた。すると建物全体から邪悪なエネルギーが増幅されていったのだった。

アジト全体が邪悪なエネルギーに包まれるとアジトから胴体と手足が生え、巨大ロボのようになった。
サニーは何が起きてるのか状況がわからなかった。その場を動き、窓から外を見ると今の状況に驚愕した。

「建物が動いてる?」
サニーがそう言った瞬間どこからともなく声が聞こえた。

「貴様は今俺の中だ!俺に捕らわれた以上貴様には死あるのみだ!」
この時サニーはロギアがアジトと一体化してることに気づいた。

「言っておくが俺を倒す方法はない。町が破壊されてくのを黙って見ているんだな!!」
ロギアはそう言うと破壊光線を放ち始めた。

(このままじゃ街が・・・あっ)
何かを思いついたサニーはアジトの中を攻撃し始めた。

(内部から壊せば止められるかも。)
サニーはそう考えながら攻撃を続けるが、余程頑丈なのか傷一つ付かなかった。

一方地上ではロギアによって破壊光線が放たれた。絶体絶命のピンチだったが、ルージュ・フローラ・マイケルが駆け付け、気功波を放ったことで破壊光線は押し返された。

しかしルージュはふと何かが気になっていた。

「そういえばサニーは?」
その時マイケルは何かに気付いた。

「大変だ!中にサニーがいる。」
頭のドームの窓にわずかだがサニーの姿を確認した。

「じゃあ今この怪物を倒したらサニーはどうなっちゃうの?」
ルージュとフローラは表情が曇った。

「サニーのことだ。きっと何か策があるだろう。」
マイケルは自信を持った。

その頃サニーは中核となる場所がないか探していた。様々な場所をくまなく探すが、それらしいものは見つからなかった。

「俺の中に心臓に相当するものはない。諦めて俺の中でくたばれ!!」
ロギアはそう言うと内部が一瞬で赤くなった。その直後サニーを拷問が襲った。

「ああ゛ぁーーーっ苦しい!!」
サニーは苦しみに悶えた。拷問に苦しめられながらも気功波で攻撃した。

しかし気功波で攻撃しようがマシンガンやエネルギー弾で撃とうが何も変わらなかった。なおも続く拷問にサニーは限界を感じていた。

「もうダメかも・・・」
珍しく弱音を吐くサニー。しかしこのままでは全てが終わってしまう。
「何とかしなければ・・・私は負けない!」

今までどんな逆境も乗り越えてきたのを思い出すとさらに続けた。

「絶対に、地球の未来を護るんだああああああああああああああっ!!!!!」
サニーがそう叫ぶと手元に剣が現れた。不思議に思いながらもサニーは剣を振りかざすと剣から放たれた衝撃波で壁を破壊した。剣の威力にサニーは驚いた。

剣を使って窓を破壊して外に出るとドームの屋根の中心で全力で剣を振りかざした。

「そんな馬鹿な!?」
予想だにしない展開に驚くロギア。

そして

「はああああああああああっ!!!!!」
サニーは剣でアジトを切り崩した。アジトと一体化したロギアはアジトごと消滅したようだった。

再会を喜ぶサニーと仲間達。しかし戦いを終えると剣は消滅してしまった。

「消えちゃった。」
サニーは残念がるがなぜ剣が現れたのか不思議でなかった。

「おそらく地球を護りたいという強い思いが具現化したのではないかな。」
マイケルはそう推測していた。しかしサニーは修行次第でまた新たな剣を使えるようになるのではと考えてるようだった。

終わり

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